当社の始まりは1988年、社長の金原章悦が20歳の時に独立したことがきっかけです。
金原は自ら常連様の顔や名前を憶え接客し、自らも焼き場に立ち、社員やアルバイトの教育を一生懸命行いました。3店舗を超える頃から自分1人では限界があると考え、育てた信頼ある社員を店長に立て運営しました。1997年の株式会社テイル創立の時には、店舗は5つまで展開しており、まさに順風満帆でした。
当時は完璧主義かつ売上主義のトップダウンの経営でした。
金原が41歳の時、くも膜下出血で倒れました。なぜ会社がうまくいかないのか、経営者とはどうあるべきか、どのような組織を作りたいのか…。病室でずっと自分自身のこと、会社のことを考えました。「経営者として勉強しなくては」。
この事がテイルにとっての大きなターニングポイントになりました。
「経営トップはどうあるべきか」「組織を一つにすることの重要さ」を学び、『環境整備』を導入し、また『経営計画書』も作成しました。ここからテイルは生まれ変わる道を歩み始めます。
金原は『環境整備』と『経営計画書』を推し進めました。金原の中で「どこを目指すか」「どうあるべきか」の命題に対する答えを見出していきました。
目指すべき姿や方向性は経営理念や長期構想書に、どうあるべきかについては各種方針等に示しました。
『環境整備』と『経営計画書』を軸とした経営改革を続け、それまで社長が1人で作ってきた『経営計画書』は幹部たちの意見が少しずつ反映されるようになりました。今では30を超える方針が明示されています。
共通の価値観のもとで意思決定がなされ、スピーディーに実行へ移す組織へと変化しました。
『経営計画書』で示される方針は、現実とのギャップ・お客様の声・従業員の声、また成功や失敗事例をもとに、時代の変化に合わせて書き換えられています。顧客に新しい価値を提供し続ける組織の考え方の基準となるものです。